■日韓キャロムトーナメント(レポート)

 日韓の交流は、両連盟の間で話が出てから実現するまでに2年の歳月を要しました。これは、両連盟内での準備や、国際トーナメントとのかねあいを調整するのに時間がかかったためです。今回、韓国キャロム連盟の皆さんの多大なご尽力のおかげで、「第1回日韓キャロムトーナメント」がついに実現にこぎ着けました。

 11月15日(土)は、19時から両国のメンバーが集まり、自己紹介、ルール確認、ダブルス戦の登録などの事前ミーティングを行いました。会場は学生街にあるボードゲームカフェ「ティックトック」。最近、韓国では、アナログゲームをたくさん置いている「ボードゲームカフェ」が人気で、特に学生の多い街のカフェはいつも賑わっています。「ティックトック」には、2台のキャロムボードが常設されていました。この日は、抽選で日韓のメンバーをランダムに組み合わせ、混合ダブルスとシングルスで、軽くウォーミングアップを行いました。「ティックトック」は地下にありますが、明るい店内では若い人たちが健康的な雰囲気でボードゲームを楽しんでいます。日本にも、このようなボードゲームカフェができないものかと思います。

 16日(日)はトーナメント当日。市の南西部にあるボラメ公園のソウルユースセンターへ、韓国のスタッフの方の車で向かいました。ボラメ公園は、空軍の跡地を公園にしたもので、ボラメとは韓国語で空軍のシンボルマークである鷲のことだそうです。空軍の建物の一部を青少年のための施設に変え、音楽、ダンスなどの練習に使ったり、パソコンや図書を置いて児童館のような形で使ったりしています。

 開会式は、朝9時に始まりました。おりしもソウルで今年の最低気温が記録された日で、ユースセンターでも気温は零度近くまで冷え込みました。大きな暖房機がフル稼働で会場内を暖めていました。

 トーナメントは、男子シングルス各4名、女子シングルス各1名でスタートしました。男子シングルスはリーグ戦で4試合であります、女子シングルスは1組のため1試合で終わってしまいます。日本のプレーヤーは、キャロムを始めた背景がまちまちなので打ち方も自己流・・・良く言えば個性的。その点、韓国のプレーヤーは、BAE会長がインドにキャロム修行(?)に行き、学んできた本場のキャロムを教えているので、全員がきれいなインド式の打ち方をします。また感心したのは、韓国のプレーヤーは、始めて間もない人でも、細かいルールを熟知しているということでした。つまりどうみても、日本より基礎が出来ているということです(汗)今後、続々と強豪が現れるのではないかというオソロシイ予感がします・・・


 男子シングルスは7勝9敗で敗れてしまいましたが、女子シングルスが1勝し、混合ダブルスが4勝0敗と勝ち越したため、勝ち数の合計で日本がかろうじて勝利しました。松原徹さんは、シングルスで4勝しMVPに選ばれました。トーナメントの模様は、17日付の韓国の新聞「中央日報」で報じられています。

 今回は総合で優勝はしましたが、メインのシングルスの勝ち数では韓国に負けているので、素直には喜べません。来年開催を予定(現在のところ東京)している第2回のトーナメントでは、日本はかなり頑張らないと韓国に勝てないでしょう。何しろ、韓国には始めたばかりの若いメンバーが大勢いるのです。

 ソウル滞在中、韓国の連盟の皆さんと一緒に食事をし、キャロムに関する情報交換、両国の生活、文化などを語り合い、お互いの理解を深めることができました。韓国伝統のサウナ「チムジルバン」にも連れていっていただき、一緒にお風呂に入って、文字どおり裸の付き合い(同性のみについて誤解なきよう)もしました。こんなところでも、両連盟の友好親善を図ることができました。


 最後になりましたが、BAE会長、韓国のプレーヤーとスタッフの皆様には、本当にお世話になりました。心から御礼申し上げます。 来年は日本でお待ちしています!


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