第5回ワールド・キャロム・チャンピオンシップ(その2)
 

(シングルス予選)
 大会3日目、2月15日は、シングルスの予選が行われました。
男子は全プレーヤーを8つのグループに分け、各グループ内で総当りのリーグ戦を行ない上位2人が翌日の決勝トーナメントに進出します。松原チャンプは、またも“神様”シャンカラさんと同じグループになってしまいました。

   
 
 女子は4グループで、男子と同様、各グループの上位2人が決勝トーナメントに進みます。日本人プレーヤーは第2グループと第4グループ。どちらにもインドとスリランカのトッププレーヤーが入っています。

 

 (シングルス決勝)
 翌日、16日は、昨日のシングルス予選で勝ち上がったプレーヤーによる決勝へ向けての戦いです。男子はベスト16位からの勝ち抜き戦。9時から時間制限なしの試合が開始されました。女子は4グループなのでベスト8からの勝ち抜き戦になります。
 この日の会場は、「パレ・デ・フェスティバル」内にあるドビュッシー劇場のステージ。カンヌ映画祭の公式上映会場としても有名なところです。注目の対戦は真上からカメラで撮影され、ボード上の展開が大きなスクリーンに映し出されます。このような中継は初めての試みですが、試合の流れがよく分かるので、ゲームフェスティバルを訪れた一般の観客にも好評でした。
 男子の優勝は、インドのパルデシさん。女子も同じくインドのイラヴァザキさんでした。

   

(表彰式)
 試合の後、地中海ホールに場所を移して表彰式が行われました。ダブルス戦、国別チーム戦、そして先ほどのシングルス戦の優勝、準優勝、及び3位のプレーヤー/チームにトロフィーが授与されました。


(ガラパーティー)
 会場はドビュシー劇場のホワイエ。竹や布を駆使したデコレーションとカラフルな照明でパーティーの雰囲気が盛り上げられます。パーティーには、キャロムのプレーヤー、役員などのほか、地元カンヌの有力者が多数招待されていました。
 パーティーの途中からダンサーによるインドのダンスが始まりました。グラスを持ってダンスを見ている人たちの間を、パレ・デ・フェスティバルのキャンペーン・ガールや魔術師が回っています。ダンスの曲がアップテンポになってくると、プレーヤーが次々と踊りの輪に加わり、いつしか会場はディスコ・パーティーのような状態に。ガラ・パーティーは、ヒートアップしたまま夜遅くまで続きました。


(スイスシステムによるシングルス)
最終日の17日は、スイスシステムによるシングルス戦です。男女混合で参加者は66人。朝から夕方まで連続で8試合が行われます。スイスシステムはリーグ戦とトーナメント戦の長所を取り入れたもので、その順位はかなり正確に実力を反映します。

     

 このシングルス戦だけで13のホワイトスラムが出ました。
最終の8回戦では、松原さんがフランスのプレーヤーと対戦し、第2ボードで日本人としては初めて国際大会でホワイトスラムを達成しました。会場内に「日本の松原徹がホワイトスラム。対戦相手フランスの○○」とコールが流れ、大きな歓声が沸き上がりました。ホワイトスラムは、技と運、それに強い精神力が揃わないとなかなか達成できないものです。

(まとめ)
 男子の国別チーム戦でスリランカが王者インドを破ったこと、日本人がホワイトスラムを成し遂げたことの2点が新しいキャロムの歴史の幕開けとなりました。このことは、国際キャロム連盟のアリフ会長の報告として各国の連盟に伝えられました。

 代表プレーヤーを除くフランス連盟のメンバーは、朝食係、送迎係、会場係など裏方の仕事を分担し、各国からの参加者に不自由のないよう行き届いたケアをしてくれました。JCFにとっては今後のトーナメントを運営する上で大いに参考になりました。


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