第5回JCFカップのレポート


 7月14日土曜日、午後2時。国立オリンピック記念青少年総合センターの107号室。「プレー!」の声が響いて「第5回JCFカップ」の幕が開いた。

 前回まで2連覇していた松原チャンピオンは、今回は学業が忙しいため出場できないと、早々に不参加を宣言していた。ところが、直前になって急に都合がついたとのことで、出場を決定。ひそかに優勝を狙っていた人たちは、エントリーのサイトに突然現れたチャンピオンの名前を見て、闘争心を一層かきたてられたに違いない。

 今大会は、締め切りが近づくに従って急速にエントリー申し込みが増えた。参加可能人数の16人が埋まったのは、締め切り当日の朝。それ以降に申し込んだ数人には、残念ながらお断りするという結果になってしまった。



   1回戦の対戦相手は、パソコンのソフトでランダムに決まった。
順位を正確に決めるためには、総当たりのリーグ戦が一番望ましい。しかし、トーナメントでは時間が限られているため、そのために作られたソフトウエアを利用する。JCFカップでは、第1回大会からスイス・トーナメント・システム(Carrotomic)* を、使っている。
 2回戦は、1回戦の 勝者同士、敗者同士が対戦する。ここからは、得点はもちろん、対戦した相手の力なども加味されて、総合的な順位づけが行われていく。


   予選の5回戦が終わったところで、1位は松原さん、2位はトーナメントに初めて参加した渡邊さんだった。2位と知らされた渡邊さんは、意外なほどの好成績に戸惑った様子。何度もセッションに参加して腕を磨いてきたことが、この成績につながったようである。このあと新チャンピオンを決める決勝戦が行われた。予選1位と2位のプレーヤーの対戦で、審判がついて試合が開始された。

 松原さんは高度のテクニックを駆使して攻撃、一方の渡邊さんはストレート狙いで攻める。最終的には、試合経験を積んでいる松原さんが勝利を手にしたが、初参加で善戦した渡邊さんもに惜しみない拍手が送られた。



(注)*スイス・トーナメント・システム
 リーグ戦とトーナメント戦を複合した方式で、両者の長所を取り入れ短所を補完したシステム。欧米ではゲームの大会などでしばしば使用されているが、日本ではまだ馴染みが薄い。JCFで使用しているソフトは、大会の規模に合わせてExcelで開発したもの。制作者の富山将隆氏にちなんでCarrotomicと命名した。 

Carrotomic**の精度
 順位の優先は、(1)勝ち点、(2)対戦相手の勝ち点、(3)得点、(4)対戦相手が対戦した相手の得点である。例えば、第3回戦が終了した時点で、3勝をあげた人が4名いる場合の順位を見ていただきたい。
順位 勝ち点 対戦相手
の勝ち点
得点 対戦相手が対戦した相手の得点
75 207
75 215
70 217
70 213
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